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    伊坂幸太郎著「仙台ぐらし」

    震災経て「思考」変化


    仙台ぐらし


     季刊誌『仙台学』に2005年から10年まで連載したエッセー11編に、東日本大震災後
    発表したエッセーと書き下ろしの短編小説1編をまとめている。版元は仙台の出版社。

     震災後に書かれた文章を読む機会は増えたが、震災前に書かれたものを読むことは少ない。
    そういえば、仙台はタクシーの台数が多いといわれていたし、中心部の喫茶店や大手CDショッ
    プが閉店していた。仙台在住の著者は街の移ろいを書き留めながら、「宮城県沖地震」を心配
    し、次回の連載を書く未来の自分を気にかけている。自意識過剰気味なところがおかしく、今も
    楽しい小説家のエッセーとして読める。

     一方後半部、繊細な感覚が綴(つづ)った暮らしの変容は著しい。今年2月に書いた短編小説
    は被災地・石巻を舞台にし、<この状況下で、小難しい小説など、いったい誰が読むという
    のか>と登場人物に語らせた。無力感にさいなまれながら、生真面目に創作に取り組む著者の
    等身大の迷いが伝わる。震災の前後、生活のコントラストは鮮烈である。だが読み取るべきは、
    それでも<僕は、楽しい話を書きたい>と記す一人の作家に流れた時間であろう。(部)
    毎日jpより

    伊坂



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    伊坂幸太郎のゆうびん小説~バイバイ、ブラックバード~ 最終話刊行は6月らしい

    ゆうびん小説の『バイバイ、ブラックバード』が
    あなたのポストに届くんです。
    純粋にワクワクしませんか?
    ~伊坂幸太郎が贈る、遊び心に満ちたラブレター~ 

    ゆうびん小説
                      読者にはこの形で届く



    といううたい文句で、昨年始まったゆうびん小説
    全6話で5話まで完成らしい。最終話は刊行されるようなので
    残念ながら応募できなかった身としては刊行を待つしかない!
    6月ということなので楽しみにしています。


    伊坂

    自分のポストに小説が届くなんて。雑誌の定期購読とどこが
    違うのか、というと論理的に説明できないんですけど(笑)、
    でも何か、違う気がするんですよね。短編小説が自宅に届く、
    というのは。
    今、音楽も映画もネットでダウンロードできますけど、僕、
    どちらかというと"徒歩派"なんです。歩いて、お店に行って、
    CDジャケットを手に入れるほうが愛着がわくんです。小説も
    誰でも手に入れられるんじゃなくて、限られた読者に届くっ
    ていうのは面白いんじゃないかなと。
    そこに、自分が参加できるっていうのがワクワクしますよね。
    全部で5つの短編小説を応募してくれた方にそれぞれ届ける
    ことになると思います」

    太宰治の『グッド・バイ』の続きを伊坂幸太郎が書く!?
    「父親が大の太宰治ファンだった反動で、僕は、絶対に太宰治
    は読まない!となぜかずっと思っていたんですけど(笑)、
    編集者の方から『グッド・バイ』の続きを書いてみませんか?
    と言われて初めて読んだんですよ。読んでみたら、すごく面白
    い。ポップなんですよね。
    『グッド・バイ』って複数の女性と付き合っている男が、ある
    女と組んで、次々と別れを告げていくお話なんですが、その構
    造を使って、僕なりの『グッド・バイ』を書いてみようと思った
    んです。だから、太宰治の続きでは全然ないんですけど、でも、
    『グッド・バイ』から生み出された感じの作品になります。
     この新作小説のタイトルは、その名も『バイバイ、ブラック
    バード』。『グッド・バイ』の小説の構造を借りてるよ、とすぐ
    に分かるタイトルが誠実かなと。BBBでイニシャルが並ぶのも
    カワイイし。『バイバイ、ブラックバード』ってジャズのスタン
    ダードナンバーで、マイルス・デイヴィスが好んで演奏していた。
    マイルス・デイヴィスって最初はちょっと苦手だったんですけど、
    誕生日が一緒だと知って、急に親近感湧いたんです(笑)
    正直、短編小説を書くのって、僕はすごくつらくて今は、あんまり
    引き受けられないんですよね。一泊旅行行くのも、海外旅行行く
    のも大変じゃないですか。実は短編小説も長編小説と同じ労力が
    かかるんですよ。僕の能力の問題かもしれないんですけど、ドラ
    マが無限に思いつかないんですよね。でも『ゆうびん小説』なら
    やってみようって思うんです。まだひとつも書けてないんですが、
    最初の話とラストシーンは珍しく決まっていて、特にラストは、
    自分で、思い出すたびに感動します(笑)」

                        本屋大賞HPからお借りしました

    ★双葉社★

    ★PRONWEB★

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    伊坂幸太郎インタビュー

    “格好悪いけど格好いい”という感じのものが好きなんです

     頭の中で念じたことを、他人に言わせることができる―
    ―そんな奇妙な超能力を手に入れた主人公・安藤。折りしも
    政界ではムッソリーニを彷彿させる犬養が台頭しはじめていた。
    今や押しも押されぬ人気作家である伊坂幸太郎さんの新刊は、
    超能力者VSファシズム政治の対決を描いた『魔王』。
    「今までの伊坂さんとちがう」と話題の作品について、お話を
    うかがいました!」

    伊坂

    伊坂幸太郎
    1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。
    2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽
    部賞を受賞しデビュー。2003年『重力ピエロ』が70年代
    生まれとしては初の直木賞候補となる。2004年『アヒルと
    鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞を受賞。
    『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞を受賞。

    .........ただ、最近思い出すたびに泣いてしまうのが三谷幸喜さん
    の舞台を映画化した、「笑の大学」の1シーンなんです。
    稲垣吾郎さんが喜劇作家の役で........
    伊坂幸太郎インタビューより(エキサイトブックス)

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    伊坂幸太郎の世界 2

    グラスホッパー
    本1


    鯨、蝉、槿という奇妙な名前、自殺させ屋、殺し屋、押し屋
    という奇妙な職業。それらに共通するのは人間ではないものの
    名前と、人を死に導く職業である。この物語はずっと死と隣接
    し続けて、まるでそこの見えない崖の淵を歩き続けているかの
    ような緊張感に覆われている。

    伊坂幸太郎はこれまでの作品でも確かに常に死というものを題
    材にしてきた。登場人物の誰かしらが大切な人の死を心に抱え
    ているということは多かった。彼にとって死とは物語の源泉、
    まさに物語が湧き出る場所なのだろう。大切な人の死を抱える
    ことでその人の特別な物語が始まる。彼はそのようにして物語
    を紡いできた。

    その伊坂幸太郎が、死を導く人々を物語の中心に据えるとき、
    それはずっと物語が湧き出るその源にとどまり続ける。物語の
    時間は進み、次々と出来事がつながって、何かが展開している
    事は確かなのだが、それが先行きの見えない暗さを持っている
    のはそこから湧き出る物語たちが紡ぎだされず、彼らを死に導
    いた主人公たちの上にのしかかってくるからだろう。彼らが殺
    した人々の記憶に押しつぶされそうになるのは、彼らの死から
    始まる物語の重み故なのだ。

    終末のフール
    本2


    あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。
    2xxx年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と
    発表されて5年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、
    仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送る
    のか? 傑作連作短編集。

    砂漠
    本5


    麻雀、合コン、バイトetc……普通のキャンパスライフを送り
    ながら、「その気になれば俺たちだって、何かできるんじゃな
    いか」と考え、もがく5人の学生たち。社会という「砂漠」に
    巣立つ前の「オアシス」で、あっという間に過ぎゆく日々を送
    る若者群像を活写。日本全国の伊坂ファン待望、1年半ぶりの
    書き下ろし長編青春小説!

    魔王
    本3

    小説の力」を証明する興奮と感動の新文学
    不思議な力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する
    「魔王」と、静謐な感動をよぶ「呼吸」。別々の作品ながら対を
    なし、新しい文学世界を創造した傑作!

    宮沢賢治の詩が物語とあいまって胸につきささりました。
     生計をたて生活していくという、目の前のことで手いっぱいな
    毎日を送っているので、政治とか世の中とかそれなりには考えて
    いるつもりでもどこか別世界な感じがしていたので、登場する
    人物たちが身近でした。
     主人公たちのいっぷう変わった制限つきの能力は笑えましたが、
    それを生かす道にはなるほどって思いました。どこにいようと、
    どんな状況でも素敵な人と思えるようにいたいですね。

    死神の精度
    本4


    ある時は恋愛小説風に、ある時はロード・ノベル風に…様々な
    スタイルで語られる、死神の見た6つの人間模様。

    「俺が仕事をするといつも降るんだ」 クールでちょっとズレて
    る死神が出会った6つの物語。音楽を愛する死神の前で繰り広げ
    られる人間模様。『オール読物』等掲載を単行本化。

    さすが伊坂幸太郎!もう誉めるしかない。文章も淡々としていて
    かっこいいし、ちょっとずれている死神のキャラクターも最高だ。
    そしてどの話も短いながらもストーリーが凝っていて話によって
    雰囲気が全く違うので飽きないで楽しめる。本格ミステリーあり、
    恋愛小説あり、切ない話あり・・本当にこの人はなんでも書ける
    なと感心した。とくに最後の話はうまい!としか言いようがない。

    アヒルと鴨のコインロッカー
    本7


    「一緒に本屋を襲わないか」大学入学のため引越してきた途端、
    悪魔めいた長身の美青年から書店強盗を持ち掛けられた僕。標的は、
    たった一冊の広辞苑――四散した断片が描き出す物語の全体像とは?
     清冽なミステリ。

    引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めい
    た長身の美青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を
    襲わないか」と持ち掛けてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑。
    僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万円の教材を買いそうに
    なった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。しか
    し決行の夜、あろうこと...

    I love you
    本6


    祥伝社創立35周年記念特別出版
    愛してる、って言葉だけじゃ足りない(オール書下ろし)
    恋愛には物語がある。
    初めて異性を意識しはじめたとき、相手とのあいだに微妙な距離感を
    感じたとき、初恋の同級生との再会を果たしたとき、そして別れを
    予感したとき…。
    さまざまな断片から生まれるストーリーを、現在もっとも注目を集め
    る男性作家たちが紡ぐ、至高の恋愛アンソロジー

    恋愛には物語がある。初めて異性を意識しはじめたとき、そして別れ
    を予感したとき…。さまざまな断片から生まれるストーリーを、現在
    もっとも注目を集める6人の男性作家たちが紡ぐ、書き下ろし恋愛アン
    ソロジー。

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    伊坂幸太郎の世界 1

    オーデュボンの祈り
    オーヂュポン

    既存のミステリーの枠にとらわれない大胆な発想で、
    読者を魅了する伊坂幸太郎のデビュー作。
    レイプという過酷な運命を背負う青年の姿を爽やかに描いた
    『重力ピエロ』や、特殊能力を持つ4人組の強盗団が活躍する
    『陽気なギャングが地球を回す』など、特異なキャラクターと
    奇想天外なストーリーを持ち味にしている著者であるが、その
    才能の原点ともいえるのが本書だ。事件の被害者は、なんと、
    人語を操るカカシなのである。 コンビニ強盗に失敗した伊藤は、
    警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。
    仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、外部との交流を持たない
    孤島だという。そこで人間たちに崇拝されているのは、言葉を話し、
    未来を予知するというカカシ「優午」だった。しかしある夜、何者
    かによって優午が「殺害」される。なぜカカシは、自分の死を予測
    できなかったのか。「オーデュボンの話を聞きなさい」という優午
    からの最後のメッセージを手掛かりに、伊藤は、その死の真相に迫
    っていく。 嘘つきの画家、体重300キロのウサギさん、島の規律
    として殺人を繰り返す男「桜」。不可思議な登場人物たちの住む島は、
    不条理に満ちた異様な世界だ。一方、そんな虚構に比するように、
    現実世界のまがまがしい存在感を放つのが、伊藤の行方を執拗に追う
    警察官、城山である。本書が、荒唐無稽な絵空事に陥らないのは、
    こうした虚構と現実とが絶妙なバランスを保持し、せめぎあっている
    からだ。本格ミステリーの仕掛けもふんだんに盛り込みながら、時に、
    善悪とは何かという命題をも忍ばせる著者の実力は、ミステリーの果て
    しない可能性を押し開くものである。(中島正敏)

    ラッシュライフ  
    ラッシュライフ

    まずは平行した時間の流れの中で、いくつかの出来事が置き、
    それぞれの流れの主人公のキャラクターが明らかになって行く
    という展開、それぞれが基本的には独立しているのだけれど、
    時折それらが交錯し、影響しあっているように見える。
    それだけならばよくある群像劇。どこかでそれらの物語が合流し、
    意外な物語を紡ぎだし、クライマックスに向けて加速するという
    展開が予想できる。しかし、伊坂幸太郎は違う。彼はただ平行した
    時間の流れの中で複数の物語を紡いでいるわけではない。平行に進
    んでいると思って読んでいると、少しずつ少しずつそこに齟齬を感じ
    るようになる。そのような仕掛けがなされている。それ以上はネタ
    ばれになってせっかくの傑作の面白みが半減してしまうので書かない
    が、とにかくいえるのは、これはミステリとして非常に優れた作品で
    あると同時に、単なるミステリーではないということ。物語というも
    のの本質を突いた純文学ならぬ純物語であるということだ。
    物語というものを愛してやまない私は、この伊坂幸太郎はまったくの
    天才だと思う。この人の紡ぐ物語には魔力がある。デビュー作となった
    『オーデュボンの祈り(id:kn2:20050530)』も魅力的だった

    陽気なギャングが地球を回す 
    地球の回り

    確実に他人の嘘を見抜くリーダーを筆頭に、正確な体内時計の持ち主、
    演説の達人、天才スリという面々で組織されたギャング団が活躍する
    長編サスペンス。著者は、言葉を話すカカシ「優午」が殺されるとい
    う奇想天外なミステリー『オーデュボンの祈り』や、レイプという犯
    罪の末に誕生した主人公「春」の苦悩を爽快なタッチで描いた『重力
    ピエロ』など、作品ごとに個性的なキャラクターを生み出してきた
    伊坂幸太郎。特異な才能を持つ4人の男女が、思わぬ事態に巻きこまれ
    ていく本書は、その真骨頂ともいえる痛快クライム・ノベルだ。
    市役所で働く成瀬、喫茶店主の響野、20歳の青年久遠、シングルマザー
    の雪子たちの正体は銀行強盗。現金輸送車などの襲撃には「ロマンが
    ない」とうそぶく彼らの手口は、窓口カウンターまで最小限の変装で
    近づき「警報装置を使わせず、金を出させて、逃げる」というシンプ
    ルなものだ。しかしある時、横浜の銀行を襲撃した彼らは、まんまと
    4千万円をせしめたものの、逃走中に他の車と接触事故を起こしてし
    まう。しかも、その車には、同じ日に現金輸送車を襲撃した別の強盗
    団が乗っていた。

    著者の持ち味ともいえるのは、コメディー映画のような軽妙なストー
    リーの中に、自閉症の子どもや、中学生のいじめといった、活劇とは
    そぐわないように見えるテーマを、違和感なく滑りこませている点で
    ある。社会から異端視されている者たちを、シニカルにではなく、爽
    やかに描いてきた著者は、本書においても「正しいことが人をいつも
    幸せにするとも限らない」と高らかに宣言する。どこまでも明るい
    ギャング団の奮闘の影には、そんな著者からの深遠なるメッセージが
    見え隠れしている。(中島正敏)

    重力ピエロ
    重力ピエロ

    半分しか血のつながりがない「私」と、弟の「春」。春は、私の母親が
    レイプされたときに身ごもった子である。ある日、出生前診断などの
    遺伝子技術を扱う私の勤め先が、何者かに放火される。町のあちこちに
    描かれた落書き消しを専門に請け負っている春は、現場近くに、スプレー
    によるグラフィティーアートが残されていることに気づく。連続放火事件
    と謎の落書き、レイプという憎むべき犯罪を肯定しなければ、自分が存
    在しない、という矛盾を抱えた春の危うさは、やがて交錯し…。

    著者は、新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『オーデュボンの祈り』で言葉を
    話すカカシを登場させ、『陽気なギャングが地球を回す』では、特殊能力
    を持ったギャング団一味を軽妙なタッチで描いてみせた伊坂幸太郎。
    奇想天外なキャラクターを、巧みなストーリーテリングで破綻なく引っ
    張っていく手法は、著者の得意とするところである。本書もまた、春と
    いう魅力的な人物を縦横に活躍させながら、既存のミステリーの枠に
    とらわれない、不思議な余韻を残す作品となっている。

    伊坂流「罪と罰」ともいえる本書は、背後に重いテーマをはらみながら
    も、一貫して前向きで、明るい。そこには、空中ブランコを飛ぶピエロ
    が、一瞬だけ重力を忘れることができるように、いかに困難なことであ
    っても必ず飛び越えることができる、という著者の信念が感じられる。
    とくに、癌(がん)に冒されながらも、最後まで春を我が子として支
    援する父親の存在が、力強い。春が選んだ結末には賛否両論があるに
    違いないが、「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」と春
    に語らせた著者のもくろみが成功していることは、すがすがしい読後
    感が証明している。(中島正敏)

    チルドレン 
    チルドレン

    伊坂幸太郎は時間を自由に旅する。この5つの短編を再構成した長編
    小説のようなものでも、ふたつの時間が交互に登場する。そのふたつ
    の時間をつなぐのは陣内という人物。大学生の頃の陣内は盲目の永瀬
    という主人公の友人として登場し、家裁の調査官となった陣内は同じ
    家裁の調査官である鴨居の先輩として登場する。

    そう、この小説は陣内という人物を縦糸としていながら、彼は物語の
    主人公=語り手ではない。どちらの時間においても主人公が陣内につ
    いてかたるという形で物語が進行して行くのだ。この語り手が章ごと
    に代わるという展開の仕方も伊坂幸太郎のひとつのパターンである。
    この語り方によって伊坂幸太郎が実現するのは浮遊感である。読み手
    が一人の人物の視点に固定されずに、複数の視点からものを眺めるこ
    とによって感じる浮遊感。それは伊坂幸太郎が好きな映画でカメラが
    様々な視点から世界を切り取るのに似ている。

    しかし、この作品にはそれほど浮遊感はない。それはこの作品には
    陣内という中心がしっかりとあるからだ。時間を飛び越えるという
    感覚はあるけれど、空から世界を眺めているような浮遊感はあまり
    ない。だから物語としては今ひとつ弱いという気はする。  
    『はてなダイアリー』より

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    伊坂幸太郎原作のベストセラー「チルドレン」ドラマ化

    伊坂幸太郎原作のベストセラーを坂口憲二主演で
    大ヒット映画「東京タワー」の源孝志監督が映像化!
    チルドレン」5月21日(日)午後8:00


    チルドレン


    本


     直木賞の候補作に選ばれ、全国の書店が売りたい本を選ぶ
    "本屋大賞"で上位にランクされた伊坂幸太郎のベストセラー小説
    「チルドレン」をドラマ化!
     監督には、大ヒット映画「東京タワー」の源孝志監督を迎え、
    またキャストには、家庭裁判所に勤める武藤俊介役に坂口憲二、
    武藤の職場の先輩・陣内達也役に大森南朋、武藤が一目ぼれを
    してしまう書店員・青木美春役に小西真奈美と、豪華なスタッフ
    と俳優が集結。美しい映像の中に、伊坂流の仕掛けや謎解きの
    きいた人間ドラマをお届けする。
     原作の「チルドレン」は、2人の家裁調査官を中心に友人たちや、
    ひと癖もふた癖もある子どもたちとの交流を描いた長編小説。
    ドラマでは視聴者の意表をついた展開はもちろん、原作でも多くの
    ファンの心をとらえた魅力的なキャラクターたちを、豪華キャストが
    演じる。 

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    伊坂幸太郎 『オー! ファーザー』を連載

    「河北新報」に小説『オー! ファーザー』を連載する

    作家の伊坂幸太郎さん(34)=仙台市青葉区=が、4月3日付夕刊
    から「オー! ファーザー」を連載する。主人公の高校生由起夫に
    4人の父親がいるというユニークな設定の「伊坂幸太郎的家族小説」
    だ。エンターテインメントの分野で最も注目を集める作家の一人で
    ある伊坂さんに、作品や初の新聞小説にかける思いなどを聞いた。

    伊坂
    伊坂幸太郎氏

     由起夫は、どこにでもいそうな普通の高校生だが、他人と違うところ
    が一つだけある。父親と呼ぶべき男が4人もいることだ。
     ギャンブル好きな鷹、中学教師でスポーツ万能の勲、頭が良くて常に
    冷静な悟、そして、女性にもてる葵。個性豊かな4人の父親に育てられ
    た由起夫は、彼らに煩わしさを覚えながらも、どうにか高校生活を送っ
    ている。ところが、盗みの現場に居合わせたことから、一家は不穏な
    事件に巻き込まれてしまう。

    「僕もそうだったけど、高校生ぐらいになると、父親の存在というのは
    結構煩わしい。それが4人もいたら、さぞかし煩わしく、面白い関係に
    なるのではと思った」と伊坂さん。特殊な能力を持つ4人の男女が銀行
    強盗を働く「陽気なギャングが地球を回す」(2003年)の出版後、
    「編集者と、ああいう銀行強盗に育てられた子どもは、と話したことも
    頭の中にあった」と話す。

     仙台市内で会社勤めをしていた2000年、「オーデュボンの祈り」
    (新潮ミステリー倶楽部賞受賞作)でデビュー。以来、知的で軽妙な
    会話、周到に張られた伏線、荒唐無稽(むけい)な世界と現実との
    絶妙なバランス感覚といった「伊坂ワールド」と呼ばれる作品世界で、
    多くの読者の支持を得てきた。

    「小説についていつも考えているのは、以前、作家の奥泉光さん
    (山形県三川町出身)が言っていた『文章を読むこと自体が快楽と
    なるように』ということ。あらすじや設定ではなく、何も起きていな
    いのに、読んでいることが楽しい。そういうものを目指している」。
    小説観の一端を表現する。

     新聞小説を依頼されたのは02年。2作目の「ラッシュライフ」を
    出した後だった。「3年後にお願いしますという話だったが、新聞小説
    は有名な作家が書くというイメージがあったので、僕なんかが書いて
    いいのかと思った」と振り返る。

     長編の連載は今回が初めて。しかも、新聞小説は一回の原稿量が
    限られている。「長丁場なので、新聞小説ということは意識しない
    ようにしている」と語る。

     「今回の小説は、今まで僕の本を読んだことがない人に、自分の
    作品を紹介する気持ちもある。おかしな家族の話や、周辺に出てくる
    奇妙な人物たち、伏線とその回収など、今までの僕が書いてきた
    要素をたくさん使い、伊坂幸太郎のショーケースのようなものになれ
    ばいいな、と考えている」

    [いさか・こうたろう]1971年千葉県松戸市生まれ。
    東北大法学部卒。2000年作家デビュー。
    「アヒルと鴨とコインロッカー」で吉川英治文学新人賞。
    「死神の精度」で日本推理作家協会賞(短編)。
    「重力ピエロ」「チルドレン」など直木賞候補4回。
                          
           河北新報より転載

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